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知って得する住宅コラム
 
建築用語の基礎知識


コラム1・・・「住まいの安全」
  @ こんな家を狙っています。

A 泥棒に入られないようにするには。

B 泥棒の侵入経路

C 泥棒の手口

コラム2・・・「木のお話」
  @ 森林のサイクルを考える

A 木の香りに秘められた力

コラム3・・・「シロアリのこと」
  5月。緑が眩しい爽やかな季節の到来ですね!
しかし、同時にシロアリ飛来のシーズンでもあります。
シロアリは気づかない間に家の骨組みをまさに「骨抜き」にしてしまう虫です。
大切なお住まいがそんな事にならないように、是非シロアリのことを少しでも知っていただき、シロアリ被害を予防していただきたいと思います。

@ シロアリってどんな虫?

A シロアリの生態

B シロアリの好きな場所、好きなもの

C シロアリ被害を防ぐためには?


※このページに関しての、ご質問・ご意見・ご要望などがありましたら、下記までご連絡くだ
 さい。
 wada@sumaino-fujiken.com


@ こんな家を狙っています。
泥棒は侵入してお金(お金に換えられそうなもの)を盗って逃げるというのが仕事です。そんな仕事をしてもらっては困るわけですが、被害は拡大しているのが現状です。当たり前ですが、見つかって警察に捕まらないように、すばやく侵入してすばやく逃げなければなりません。ですから、「誰にもみつからず」「すばやく侵入できて」「逃げやすい」家が狙われます。

・ピッキングしやすい鍵
・高い塀や、高い木で周りから見えにくい家
・足場になりそうなものを外に置いている家
・侵入時に音を立てずに入れる家

こんな家は要注意です! 一度家の周りを確認してみてください。

泥棒にも留守を狙う「空き巣」、夜間家人が眠っている間に侵入する「忍び込み」、家人が居ても食事時などに侵入し金品を奪う「居空き」があります。このうち最も多いのは「空き巣」で、次いで「忍び込み」、「居空き」となっています。
泥棒は侵入しようとしている家が本当に留守かどうかをちゃんと確認しています。

・インターホンを鳴らす
・電気が消えているか確認する
・カーテンや雨戸・シャッターが閉まりっぱなし
・新聞や郵便物がたまっている
・洗濯物が夜まで干しっぱなし
・家の中に人がいる気配・音がしない
・104で電話番号を調べて電話してみる

泥棒ってこんなことまでして確認しているんですね。
 

A 泥棒に入られないようにするには。
まず、戸締りをしっかりすること。泥棒が入りにくい家にすることが大切です。
そして、上にあげたことに日常的に気をつけることが大切です。「留守ですよ」というサインを出さないようにする事が大事なんですね。

でも、旅行その他で長期にわたって家を空けるときには
・郵便物や新聞を止めておく手続きをする
・タイマーなどでラジオや電気をON/OFFする
こういったことで被害を防ぐ事ができます。

また、防犯の為にはご近所とのお付き合いも大切。
近隣の人の顔を覚えて見知らぬ人が通ったら挨拶するように心掛けることで地域が一体となって泥棒を牽制することが出来ます。
 

B 泥棒の侵入経路
泥棒の侵入経路で最も多いのが窓。ガラスを破壊して侵入するケースが一番多いのですが、ガラス破壊といっても大きな音をたててガラスを割って入るわけではありません。ピッキングやサムターン回しも話題になっていますが、それよりもドライバー1本で窓の一部を破壊し開錠、侵入する手口が一番多いのです。泥棒は速さが肝心ですからあまりに時間がかかると犯行を諦めます。空き巣が犯行を諦める所要時間は5分以内が最も多く、ほとんどが10分以内で侵入できなければ諦めます。犯行にかける時間も5分から10分くらい。「ちょっと出かけた隙に・・・」という事も大いにあるのです。
 

C 泥棒の手口
・ピッキング
ピッキングとは、鍵穴に針金などを差し込んで鍵をあける手口の事。訓練した人なら1分もかからずに鍵を開けることができてしまうんです!

・錠破り
錠破りは、バールなどの工具で強引にドアをこじ開けて侵入する手口です。荒っぽいやり方なので「静かに」よりも「すばやく」を重視した手口です。

・ガラス割り
ガラス割りは、言葉の通り窓ガラスの一部を割って鍵を開ける手口で、最も多い手口です。なんと10秒程度で開錠できてしまいます!(フジケンでは防犯上有効な鍵を装備した窓を設置しています。)

・焼き割り
ガラス割りの手口の中でもガラスを火で熱して割る手口で最近増えてきているものです。

・無戸締
戸締りをしていない、鍵のかかっていない場所からの侵入です。これは手口とは言わないかもしれませんが、意外と多いのです。集合住宅でも「私は3階だから大丈夫」ということはありません。戸締りをしていないベランダや上階の窓からの侵入は多いのです。

・合鍵
「うっかり鍵を忘れたときのために」と鍵を家のまわりに隠している方は要注意です。そこを狙って泥棒は合鍵をさがします。合鍵をさがす場所は、郵便受けや新聞受け、植木鉢の下など。こんなところに隠している方はいませんか?

@でもお話したように泥棒は「すばやく侵入、すばやく逃走」ですから、あっという間に入れそうな家を狙います。逆にいえば「侵入に時間がかかるような家には入らない」のですね。開けにくい鍵をつけたり、複数の鍵をつけることは有効な防犯対策です。「1ドア2ロック」は今や合言葉ですね。
 

@ 森林のサイクルを考える
2005年2月、京都議定書が発効しましたね。温室効果ガスの排出量を削減する事などが盛り込まれ、84カ国が署名、156カ国が締約しました。2008年から2012年までの5年間で日本はこの温室効果ガスを6%も削減しなければならない事になっています。

さて、この議定書に関しては様々な意見がありますのでそれはここでは置いておくとしても、温室効果ガスの増加が地球環境にとって大きな問題であることは間違いありません。私たちは毎日の営みの中で温室効果ガスを排出しています。身近なところで言えばエアコンや自動車などを使用する結果、CO2を排出していますね。
温室効果ガスは人間が出しているだけではないのですが、それでもやはり温暖化が問題となっている今、私たちももっと関心を持って対策をとらなければならないと思います。自然の恩恵を受けながら環境と共生していくためには、少しでも環境に配慮しCO2の排出を減らすような努力が必要だと思います。毎日必ずどこかで目に、耳にする「エコ」は私たち人間にとって最重要課題となっています。

さて、そこで今回はその温室効果ガスの一つ、CO2と木のお話です。
先日Woodフォーラムという木に関する講習会に参加してきましたので、その内容を少しお話したいと思います。

だんだんと面積が減っているといわれている森林ですが、皆様ご存知のように森林の木々は大気中の二酸化炭素(CO2)を光合成によって酸素(O2)へと変えてくれます。また木の中に炭素として蓄える(固定化する)ことで大気中の炭酸ガスを減らしてくれています。とても大きな空気清浄機だというとわかりやすいと思います。その森林が減っているという事は大きな問題です。
でも、「森林を伐採して家を建てるのはけしからん!」とお思いの方はどうかちょっと待ってください。
植林をすると同時に木を切る事も環境の為には必要な事なのです。
 

森林は、天然の森林(天然林)と人の手で植林などをした森林(人工林)に分けられます。
光合成は樹齢50〜60年でピークを迎え100年以上になるとこの作用はほとんど無くなるといわれています。約700年間人の手を加えなかった自然林は、なんと物質生産量が0!つまりCO2を吸収し酸素を供給してくれる作用がなくなるのです。それに比べ定期的に手を加えた人工林では十分に成長した木を切り、新たに若い木を植林して育てるのでCO2の吸収能力が高いのです。
つまり人が手を加え、定期的に植林と伐採を繰り返していくからCO2を減らす事が出来るということなのです。

もちろん天然林は私たちの大切な財産。残すべき天然の森林を切ってしまえということではありません。森林は炭酸ガスを減らしてくれるだけではなく、洪水などの災害からも私たちを守ってくれています。ですから、やたらに自然林を伐採するのはいけません。天然の森林を保護しつつ人工林を育成し、その中で成長して光合成の能力がピークを過ぎた木を伐採し、新たに若い木を育てることでCO2の吸収を高めるようにする事、常に木を育てていく努力が必要なのです。伐採して木材となった後も木材の中の炭素は固定化されたまま、燃やすまで木材の中に残りつづけます。

人工林は木を植樹し成長したら伐採して利用、また新たに植樹して育てるということを繰り返しています。
環境に配慮し森林を有効に活用しているといえるのですね。ですから一概に「木を切ってはいけない」と考えずに環境の為に木を積極的に有効に利用していくことが大切なことなのだという事を知っていただければと思います。
木で家を建てる、それは以上のようなことから地球環境に貢献しているといえます。「エコ」なんですね。
もちろん、無駄遣いはいけませんけれど・・・。

 

A 木の香りに秘められた力
 
皆さんは好きな香りってありますか? 
人の嗅覚は、数万種のにおいを識別できるといわれます。人それぞれにおいの好みが違うので、好きなにおいは「香り」となり快適で気分を爽快にしてくれますが、嫌いなにおいは「くさい」もので不快で耐えがたく感じます。
最近はアロマテラピーがその美しい香りと癒しの効果で大変な人気を呼んでいますね。
香水をつけたり、ルームフレグランスを使ったり、インセンスを炊いたり、好きな香りのバスエッセンスを入れたお風呂に入ったり・・・。香りを生活に取り入れている方はたくさんいらっしゃると思います。
さて、今回のコラムは様々な効果がいっぱいの木の香りのお話をしたいと思います。

《木の香りの効能》
森のにおいに包まれていると、気分が爽快になってストレスが解消され心身がリフレッシュします。
木の家具、木の家、木の器など木製品から漂うほのかな香りを感じてほっとした事はありませんか?
これは木材に香りのもとになる成分が含まれているからです。

木材のにおいは、木の製油成分が発するもので、木によってそれぞれ独特の香りと趣をもっています。
また一つの木には50種類以上もの精油成分が含まれているのが普通で、それぞれの成分は特有の働きを持っているため、木の香りの効能は幅広く変化に富んでいます。
木の香りの効能の代表的なものとして次のようなものが上げられます。

@ 消臭作用
日本では古くから茶殻を畳にまいて掃除をする習慣がありました。茶殻がホコリを吸収してくれるからですが、同時に、茶の成分にある消臭効果を利用しているものです。
茶をはじめとするツバキ科の植物は、糞臭であるメチルメルカプタンやニンニク、魚などのにおいを消す精油成分を含んでいます。

A 防ダニ作用
ダニは気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの原因となります。特に気管支喘息の50〜90%は室内のダニが原因です。
家に生息するダニに悩んでいる方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
木のにおいは、このダニの繁殖を抑制する作用があります。ヒノキ、スギ、ベイヒ、ベイスギなどのにおいでダニの繁殖が抑えられます。特にヤクスギ、スギには、ダニを殺す作用がありますが、特に強力なのがクマリンです。このにおいのもとではダニは全滅します。桜餅を食べるとわかるのですが、あのサクラの葉が発する独特の甘い香りがクマリンです。

B 殺虫・防カビ作用
スギの葉と蒸した蚊取り線香、クスノキから得られる樟脳(防虫剤)などが一般的に知られていますが、この他にも多くの精油成分に昆虫忌避効果が報告されています。
また木のにおいの中には、クロカビやアオカビ類、木材腐朽菌などの細菌に抵抗力を持っているものがあります。
特にヒノキ・ヒバのにおいには強力な抗菌性が認められます。

このように木のにおいは、害虫を追い払い、カビを防ぐなどの力を持っています。
抗生物質や合成薬品などのような強力な作用はなく穏やかに作用するので、副作用が少ないことが特徴です。
天然精油の特性が見直され、今研究が盛んに行われています。

《森のにおいと健康》
さて、最初に木の香りで心身がリフレッシュするとお話しました。その香りの正体は一体何なのでしょうか?
森の中に入ると、すがすがしいにおいに包まれます。このにおいが樹木の発散する芳香、フィトンチッドです。
フィトンチッドは、植物が葉を食べようとする虫や侵入しようとする微生物から身を守る為に作り上げてきたといわれます。

森の中には動物の死体や種々の堆積物があります。本来ならこれらの悪臭が気になるはずなのですが、それを全く感じさせないのはフィトンチッドが抗菌性や消臭効果をもち、環境を浄化する能力があるためです。
桜餅や柏餅、笹団子などの他にもお寿司屋さんのケースにネタと一緒に入っているスギやヒノキの葉や、お刺身に添えられるシソの葉もフィトンチッドの殺菌力、消臭効果を利用しているものです。
私たちにとても身近なこのフィトンチッドは自律神経の安定に効果的といわれ、肝機能を改善したり快適な睡眠をもたらすなど健康に好ましい影響を及ぼす事が科学的に明らかになってきています。人体に安全な天然物質ですから副作用の心配がなく穏やかに作用します。
森林浴が健康に良いと注目され今ではすっかり定着しましたが、それは森林浴によってこのフィトンチッドをたくさん吸いこむからなのです。


木の香りにはこのように素晴らしいところがたくさんあります。他にも、木にはたくさんの良いところがあると思いますが、今回はテーマを「香り」絞ってみました。いかがでしたでしょうか?
皆様も時にはご家族で森林浴に出かけたり、生活の中に木の香りを取り入れられてみてはいかがでしょうか?



@ シロアリってどんな虫?

皆さんはシロアリってどんな虫かご存知ですか?
何と!実はシロアリは蟻ではないんです。分類学上はゴキブリに近いといわれています。
(これを知ってますます嫌いになった方も多いかもしれません。)
シロアリの発生は約3億年前といわれています。ちなみに黒蟻の発生は2億年前くらいです。

次に、シロアリは何種類いるかご存知ですか?
「えー!?シロアリってそんなにたくさんいるの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は日本に定着しているものだけで22種、世界で見るとなんと2891種もいるんです!

シロアリというと悪者のイメージがありますが、家の柱や土台を食べてしまうのは上記のうちの一部で、その他は私たちの暮らしに被害を及ぼす事はありません。

日本で建築物に被害を与えるのは主に

・ ヤマトシロアリ
・ イエシロアリ
・ ダイコクシロアリ
・ アメリカカンザイシロアリ
・ タイワンシロアリ

の5種類で、このうち代表的なのがヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。
神奈川県にはどちらも生息しています。

 

A シロアリの生態
 

シロアリは女王アリと王アリを中心に集団(コロニー)を作って生活します。
女王アリは10〜15年間の間、毎日数百個もの卵を産みます。
コロニーの中には職蟻(しょくぎ)、兵蟻(へいぎ)がいてそれぞれ役割を分担しています。

コロニーの90〜95%を占めるのは職蟻。
餌を採ったり、巣作り・巣の修理・巣の掃除をしたり、女王や王・幼虫・兵蟻に食べ物を与える役割を担当する、いわばお世話係です。
兵蟻はコロニーの2〜3%を占め、その名の通りコロニーを敵から守る兵隊アリです。

シロアリは目が退化しているため光を嫌います。しかし、羽蟻はある時期、新しい巣を作るために光を恐れず飛び出していきます。
これを「群飛(ぐんぴ)」といい、飛び終えると羽を落とします。
飛べる距離は遠くても1km程度です。

蟻の種類によって群飛の時期は異なり、ヤマトシロアリは4月〜5月、イエシロアリは6月〜7月に群飛します。新しい巣を作ったばかりの頃は卵の数は少ないのですが、幼蟻が育ってくると数百の卵を産むようになります。


B シロアリの好きな場所、好きなもの
 

シロアリは浴室、洗面所、台所、トイレの床下などの暗くて湿気の多い水廻りや、風通しの悪い場所を好みます。

シロアリは光や風が大嫌いです。
隙間やひび割れなどの間を見つけて、そこに「蟻土(ぎど))と呼ばれる土を詰めて蟻道(ぎどう)というトンネルを作ります。
こうして大嫌いな光や風を避けて住宅に侵入・移動するのです。

シロアリは主に木の柔らかいところを好んで食べ、固いところは残しますが実は木に限らず、コンクリートやプラスチックなど何でも食べてしまいます。
食害にあっている部分は叩くと空洞音がします。床や柱などは押すとぶかぶかとします。
また、浴室のタイルなどにひびが入ることもあります。
お住まいにそのような症状がないか確かめてみましょう。


C シロアリ被害を防ぐためには?
 

では、シロアリから大切な住まいを守るためにはどうしたら良いのでしょうか?
まず、床下の通風を良くすることです。
通風が悪いとシロアリの好む環境を作ってしまいます。
また、家の周りに木片を置いたり埋めたりするとシロアリを誘うのでやめましょう。
防蟻剤は5年ほどで効果がなくなるので、定期的に散布をします。

お住まいを長く快適に使うには、私たちが健康を気遣うように住まいの健康管理をしてあげる事が大切です。
定期的に点検やお手入れをすれば、長く快適に住み続ける事が出来るのです。
そしてそれは、まさに「エコライフ」なのです。

※当社では新築の際、
 土壌処理(土に防蟻剤を混ぜる)と木部処理(地面から1mの高さまでの木部に防蟻剤
 を塗布)を行い、5年後に再処理のお知らせをお送りしております。









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